保健師国家試験の合格率と合格基準は?第111回から10年を徹底比較

保健師国家試験の合格率と合格基準は?第111回から10年を徹底比較

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保健師国家試験は、日本の保健師免許を取得するための国家試験です。厚生労働省が監修し、毎年2月中旬に実施されます。

第112回(2026年)試験にのぞむ前に試験の概要や過去の傾向をチェックしてみましょう。

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保健師国家試験の難易度は?

保健師国家試験は筆記試験のみで構成されています。

  • 筆記試験の構成:
    • 一般問題: 1問1点(75点満点)
    • 状況設定問題: 1問2点(70点満点)
  • 合格基準:
    • 総得点 87点以上 / 145点

一般問題

一般問題は、保健師として必要な基礎知識を問う問題です。

  • 疫学: 疫学的因果関係、疾病の流行、予防接種の効果などに関する問題。
  • 保健統計: 統計データの解釈、保健指標の計算方法などに関する問題。
  • 公衆衛生: 公衆衛生の基本概念、健康増進活動、感染症対策などに関する問題。
  • 保健医療福祉行政: 保健師助産師看護師法、介護保険法、健康増進法などの法律に関する問題。
  • 母子保健: 妊娠・出産・育児に関する知識、母子健康手帳の内容、乳幼児健診などに関する問題。
  • 精神保健福祉: 精神障害者の支援、精神保健福祉法、精神保健活動などに関する問題。

〈例題〉

  • 疫学的因果関係があると判断できるのはどれか:
    1. 要因と疾病の関係が生物学的研究で得られた事実と異なる。
    2. 特定の要因と疾病の関係に特異的な関連が存在する。
    3. 要因と疾病の関係でオッズ比がである。
    4. 要因と疾病の関係が散発的である。
  • 健康寿命の説明で適切なのはどれか:
    1. 生活習慣病の予防は健康寿命を伸ばす。
    2. 2013年の健康寿命は2011年よりも短い。
    3. 2013年の健康寿命は女性より男性のほうが長い。
    4. 平均寿命と健康寿命の差は健康上の問題なく日常生活ができる期間である。

状況設定問題

状況設定問題は、実際の保健師業務に関連する状況を設定し、その対応方法を問う問題です。

  • 地域診断: 地域の健康課題を抽出し、対応策を検討する問題。
  • 健康教育: 健康教育プログラムの企画・実施に関する問題。
  • 感染症対策: 感染症の予防・対策に関する問題。
  • 母子保健活動: 妊婦や乳幼児の健康管理、育児支援に関する問題。
  • 精神保健活動: 精神障害者の支援、精神保健活動に関する問題。

〈例題〉

  • 糖尿病重症化予防教室の内容で最も適切なのはどれか:
    1. 糖尿病性腎症の正しい知識
    2. A市における人工透析の医療費
    3. 40~50歳代に適した運動の紹介
    4. 糖尿病の重症化を予防する食生活
  • 参加者が継続的に糖尿病重症化予防に取り組むための保健師の支援で最も適切なのはどれか:
    1. 家庭でできる運動の紹介
    2. 継続的な情報交換会の開催を提案
    3. 教室終了3か月後のメールでの励まし
    4. 糖尿病重症化予防セミナーの動画配信

試験の難易度

保健師国家試験の難易度は比較的高いとされていますが、合格率は例年85%前後と高めです。試験内容が専門的であるため、しっかりとした準備が必要であることを示しています。

過去10回の受験者数、合格者数、合格率、合格ボーダーライン

年度受験者数合格者数合格率合格点
20257,658人7,196人94.0%87点
20247,795人7,456人96.4%87点
20238,085人7,579人92.9%87点
20227,948人7,094人92.6%86点
20217,834人7,387人92.3%86点
20208,233人7,357人93.5%87点
20198,376人6,567人81.8%87点
20188,191人6,666人81.4%87点
20178,294人7,450人90.8%87点
20168,887人7,901人92.6%87点

保健師国家試験と他の医療系資格の難易度を比較

保健師国家試験は、他の医療系資格と比較しても難易度が高いとされています。

資格試験平均受験者数平均合格者数平均合格率 (%)平均合格点
保健師9279.98440.990.7587
看護師63899.657385.489.57148
薬剤師13982.39735.969.28158
理学療法士12298.411091.589.25159

ただし、保健師国家試験は他の医療系資格と比較しても合格率が高いことがわかります。

保健師国家試験の合格率が高い理由

保健師国家試験の合格率が高い理由の一つは、受験者が看護師資格を持っていることが前提であるためです。基礎的な知識を保有しているため、専門知識を問われる試験でも合格率が高くなることが理由の1つです。

新卒受験者の割合

保健師国家試験の受験者の多くが新卒であり、新卒の合格率は90%を超えることが多いです。新卒受験者は最新の教育を受けているため、試験に対する準備が整っていることが多いです。

試験対策の充実

保健師国家試験の過去問題や問題集が豊富に提供されており、受験者は過去の試験問題を通じて試験の傾向を把握しやすくなっています。また、試験対策のための教材や講座も充実しているため、効率的に学習を進めることができます。

保健師資格を取得するメリット

保健師は地域社会の健康を守るために専門的な知識と技術を持っています。保健師は公務員として働くことが多く、安定した給与と福利厚生が期待できます。

  • 20代保健師 平均年収:約3,932,250円
  • 30代保健師 平均年収:約4,363,800円
  • 40代保健師 平均年収:約4,890,050円
  • 50代保健師 平均年収:約5,446,300円
  • 60代保健師 平均年収:約4,430,100円

多様な職場での活躍

保健師は、行政保健師、産業保健師、学校保健師、病院保健師など、様々な職場で活躍することができます。これにより、転職やキャリアアップの選択肢が広がります。

予防医療の専門職

 保健師は病気の予防や健康増進を専門とするため、地域住民や企業の従業員の健康管理に重要な役割を果たします。これにより、社会的な貢献度が高く、やりがいを感じることができます。

高い給与水準

 保健師の平均年収は約400万円から600万円程度とされており、特に産業保健師として大企業に勤務する場合はさらに高い給与が期待できます。

保健師国家試験に合格する効率的な勉強方法は?

保健師国家試験に合格するためには、効率的な勉強方法が重要です。

参考書の活用

試験対策用の参考書を使用して、基礎知識をしっかりと身につけます。参考書は、試験範囲を網羅しているものを選び、計画的に学習を進めることが重要です。レビューブックを活用して関連ページをチェックし、知識を紐づけて覚えることも効果的です。さらに、学習スケジュールを立てて計画的に勉強を進めることが合格への近道です。

模擬試験

模擬試験を受けることで、実際の試験に近い環境で練習することができます。本番に近い環境に慣れるため、自信が無くてもできる限り受けておくほうがよいでしょう。

過去問演習

過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を把握し、試験対策を行います。保健師国家試験に合格するためには、過去問を繰り返し解くことが重要です。過去問を解くことで、試験の出題傾向を把握し、試験対策を行うことができます。過去問演習を通じて、試験の形式や内容に慣れましょう。

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まとめ

保健師国家試験は、保健師として働くために必要な資格を取得するための重要な試験です。試験に合格するためには、しっかりとした勉強と準備が必要です。保健師の資格を持つことで、地域社会の健康管理や予防医療に携わることができ、需要も高い職種です。この記事を参考にして、保健師国家試験に向けての準備を進めてください。

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